切れない無線 (エラー率10億分の1/産業用制御システムで使える堅牢性)
遅れない無線 (低レイテンシー 5msec)
センサの予兆診断機能(世界初のIO-Linkを無線化)
工場における無線化の課題
ワイヤレス技術は日々進歩しており、事務系ユースにおける無線Wifiなどは既にかなりの割合で普及しています。しかし、工場におけるワイヤレス化は、途切れても致命的でない通信など一部の有線通信を代替しつつあるものの、特に制御系通信において、いまだ普及していない状態です。
普及しない主な理由としては、下記があげられます。
・無線を使うと、通信が途切れるリスクがある。
・無線では、リアルタイム性が求められる制御用通信に耐えられない。
イスラエル発の「切れない無線」
イスラエルの無線開発企業「CoreTigo」は、このような産業用制御システムが抱えるワイヤレス化への課題を解決できる「切れない無線」を開発しました。エラー率10億分の1という驚異的な堅牢性と、5msecの低レイテンシーを実現した同社の無線は、下記のようなアプリケーションへの適用が期待されています。
期待されるアプリケーション
・ロボットの先端のセンサ/アクチュエータへのワイヤレス制御
・非常停止などの安全制御を含めた、途切れてはならない通信のワイヤレス化
・遮蔽空間や動体への通信
「切れない無線」開発の狙い
当無線は、近距離での産業用無線制御を主要アプリケーションとして、「切れない」「遅れない」ことをターゲットに開発されています。ロボット先端のセンサへの通信線の配線は、関節の稼働部などで切れてしまうことが多く、メンテナンスの人員確保問題やコストを増大させる要因になります。また、ロボットの段取り替え/仕様変更を行う際には、膨大な制御線をつなぎ変えるとともに、配線チェックを行わねばならず、工場の負担を大きくしています。
生産の責任者を悩ませるこれらの諸問題を解決できるのが、「切れない」「遅れない」制御用のCoreTigo社のワイヤレス通信です。東朋テクノロジーは、このCoreTigo社のビジョンに共感し、パートナーシップ契約を締結しております。
東朋テクノロジーとCoreTigoはパートナーシップ契約を締結
東朋テクノロジーと、当無線の開発企業CoreTigo社は、2019年3月に、日本及びアジア市場における「切れない無線」の普及を目的として、パートナーシップ契約を締結しました。CoreTigo社の誇る堅牢なワイヤレス技術と、東朋テクノロジーのエンジニアリング技術/センシング技術などを融合し、製造業の現場へ新たな価値を吹き込むことを目指しています。
イスラエルの先端技術を駆使した切れない無線技術を活用した通信ユニットや、センサなどをリリースしていく予定です。
仕様概略
エラーレート:10e-9
レイテンシー:5msec
接続台数:1マスタに対し40デバイス同時接続
無線周波数帯:2.4GHz 独自開発無線
通信距離:最大20m
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