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次世代LPWAが誕生した。その名も「ZETA」

  • 9月9,2019

 

IOTの時代に親和性の高いLPWA無線が近年注目されています。ご存知の方も多いと思いますが、LPWAは「Low Power Wide Area」の略で、東朋テクノロジーも今年、新たにOWL CODEというLPWA端末を発表しています。「長距離省電力無線「OWL CODE」のご紹介」

そのLPWAがさらなる進化を遂げ、このたび新しい「ZETA」という規格が登場しました。

今回はこの新規格「ZETA」についてご紹介していきます。

 

1.ZETAとは

「ZETA」はZiFiSense社が開発したLPWANの通信規格で、920MHzと429MHz(認証済)を使用した無線です。LPWA(LoRa、Sigfox、NB-IoTなど)と主な違いは、超狭帯域、メッシュネットワーク、双方向通信などです。

 

2.特徴

「ZETA」の特徴について、下記にまとめます。

低消費電力(バッテリー寿命5~10年)
通信距離(屋外)2~10㎞
超狭帯域による多チャンネル通信
双方向での低電力通信可能
メッシュアクセス(遠方にあるセンサーとの通信の中継が可能)

これらの特徴に加えて、データの暗号化やネットワーク認証によりセキュリティー面でも充実しています。

 

3.用途例

「ZETA」通信を活用したアプリケーションとしては、下記が考えられています。

GPSを活用してヒト・モノの位置情報を監視
センサー感知とAIを活用して見守りサービス
組み込みAIを活用してメーター自動検針システム

など、ZETA通信にさまざまなアプリケーションを組み合わせることで、多様な分野での活躍が期待され、LPWAの一歩先を走る技術になる可能性があると考えられるとしています。