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イスラエル発パイプ・バルブ等の状態監視システム

  • 1月14,2020
パイプ・バルブ等の曲面など、取付困難な箇所に張り付け可能
ひずみ・温度測定の結果、目標応力(変形)、管内圧力を検知
取付時間が短く、後付けでの状態監視が可能

 

状態監視のこれまでの課題

近年、製造業では人手不足により技術伝承が困難になるとともに設備の高度化によって保全業務が複雑かつ困難になっています。こうした中、IoTなどの技術を用いて稼働率向上する流れが始まっています。目的は、生産設備の状態監視、稼働中の情報を集め生産効率向上、故障予知に活かすことです。

パイプ等の配管系は、特に状態監視が難しいとされています。配管トラブルの代表的な原因である腐食やエロージョンを検知する必要があり、配管の数が膨大、センサを設置困難な箇所が多数あるためです。また、人手による検査が主流で、配管へのアクセスが困難である等の厳しい課題があります。

 

パイプ等配管系の設備監視に必要な技術

腐食・磨耗を計測できる技術
設置が容易かつ取付困難であった箇所でも設置可能
データを安全かつ正確に取得する

 

上記のような課題をクリアしているソリューションはまだ世の中にはありません。

 

イスラエル発のパイプ・バルブ等の状態監視システム

イスラエルの状態監視システム開発企業「Feelit」は、その先進的センサ印刷テクノロジーと独自の解析アルゴリズムにより、パイプ・バルブ等の状態監視を可能にするシールタイプセンサを開発しています。今まで取付困難であった箇所にも短時間で取付けることに成功しており、化学プロセス機器などに使用されるパイプの経年劣化を認識することが可能です。また、Feelit社はCalcalist and KPMG Israel’sインダストリー4.0スタートアップコンペに参加しました。数百の企業がコンテストに応募し、そのうち11社のファイナリストが選ばれました。その中でFeelitは優勝しています。

 

上記にも記載しましたがFeelit社の特徴は

パイプ・バルブ等の曲面など、取付困難な箇所に張り付け可能
応力/歪・温度測定の結果、目標応力(変形)、管内圧力を検知
取付時間が短く、後付けでの状態監視可能

 

本技術は下記のようなアプリケーションへの適用が期待されています。

アプリケーション例

状態監視できる主な機器はパイプ・バルブ・ポンプ・チラー・フランジ・トリクランプです。 また、振動・応力・温度・湿度・圧力・微小亀裂を計測でき、様々な機器を監視可能です。

 

 

東朋テクノロジーとFeelit社はパートナーシップを検討中

東朋テクノロジーは、Feelit社のコア技術を活かした設備監視ソリューションをシステムインテグレータとして、お客様へ導入するお手伝いを行っています。Feelit社の有するセンサ印刷技術や独自の解析アルゴリズムと、東朋テクノロジーのエンジニアリング技術/センシング技術などを融合し、製造業の現場へ新たな価値を吹き込む可能性につき模索しています。

当技術にご興味をお持ちの、または状態監視をお持ちのお客さまは、是非お問い合せください。