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名古屋発の起業家/新規事業を加速させる「Nagoya Boost10000 2020」が始動!19年度参加した筆者が語る共創の魅力

  • 6月7,2020

名古屋市が、新規事業の創造や起業を目指す人材を創出し、新規事業への投資を促進するプログラム「NAGOYA BOOST 10000 2020」(以下Nagoya Boost)を発表した。Nagoya Boostでは、新規事業創出・起業を目指す社会人・学生を対象に、膨大な時間をかけたIoT/AI技術の習得と、実際のサービスローンチに向けた事業開発・チームビルディングを体験することができる。本記事では、19年度に実際参加した筆者視点でNagoya Boostの魅力を紹介する。

100時間にも及ぶ学びの場

Nagoya Boostが開催する「AI・IoT人材Boostプログラム」の魅力は、100時間にも及ぶ学習プログラムだ。週末を中心に5ヵ月弱、AI/IoTスキルの習得からプレゼン/動画作成技法など様々な分野を幅広く学んでいく。
特にAI/IoTスキルは、Google Colabを使ったディープラーニングや、ラズパイ・Arduinoを使った電子工作など最新のトレンドに即したスキルを短時間で幅広く学習することができる。

悩みを共有する楽しさ

もう一つの魅力は、事業開発を目指すグループセッションだ。プログラム中盤から参加者内でアイディアを発表し、チームビルディングを経て企画・実装を行っていく。
中には起業を経験している参加者もいるが、大半はやる気はあるけど右も左も分からない素人同士。意見が分かれたり衝突をしたりする場面もあるが、同じ悩みをぶつけられる仲間ができることが本プログラムの最大の魅力かもしれない。

誰でもスタートラインは一緒

Nagoya Boostは様々な出自の参加者が集められる多様性に富んだプログラムだ。エンジニアと非エンジニアの比率がおよそ半分ずつとバランスよく配置され、誰一人「全部自分でできる」人なぞいないことに気づかされる。
恥ずかしさを捨てて積極的に参加すれば、会社や学校では生み出せない共創や仲間が見つかるはずだ。

中小企業向けには「Nagoya ICT Innovation Lab.」も開催

名古屋市はNagoya Boostの中小企業版ともいえる「Nagoya ICT Innovation Lab.」も20年度から開催する。中小企業はNagoya Boostに参加できない、ということは全くないが、本プログラムはフットワークの軽い中小企業における新規事業創出をより強力にサポートするプログラムだ。展示会の参加などのサポートも充実しているため、より目的が合致するならこちらの参加も検討されたい。